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イルマディア、長老から手紙をもらうの巻 [日記]

 満面の笑みをたたえたイルマディアが、姉妹達のねぐらにやってきた。最近はあちこちに精力的に出掛け、なかなか戻ってこない日が多かったのだ。なにがそんなにうれしいのかとカーナに問われて、イルマディアは荷物から一通の手紙を取りだした。

「それ・・・もしかしてドラウの長老からの?」

「そうよ。へへ〜、ついに長老もあたしの実力を認めたってことよね。」

「へえ・・・なるほどねぇ・・・。」

 うなずいているのはイルマディアと同じドラウのシシィとオディール。

「で、これから長老に会いに行くの?」

「もちろんよ。いってきまぁす!」

 ほとんど足が地に着いてないような歩き方で、イルマディアは出ていった。そのあとを追おうと立ち上がったシシィとオディール。

「見に行きましょ。心配だわ。」

「あなた達が仲良いのはわかるけど、あまり甘やかさなくてもいいんじゃない?長老から手紙が届いてるってことは、あの子が自分の力で実績を積み上げてるってことなんだし。」

 とノイラ。

「心配してるのはイルマディアじゃないわ。長老のほうよ。さっきの手紙は、私達がもらったのと同じ文面だったけど、長老の気持ちとしては、絶対あのあとに10枚分くらいの小言を書きたかったと思うのよね。」

「けっこう危なっかしいことしてるもんねぇ。あのレベルでタングルのエリート集団にケンカ売ったり。イルマディアの顔見たら、長老のことだからきっと小言を言い出すわ。だから私達は、長老の血圧が上がらないように、なだめる役よ。」

「なるほどね・・・。ま、ほどほどにね。」

「はーい。」

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