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みんなでPF♪ [日記]

 ギルドの扉を開ける。

「あら、今日は早いね。」

 シャンティアが荷物の整理をしていたり、ラフィーネがどこかに行こうか、などとギルドのメンバー達と話し合っている。

「ねえワンド1本分けてよ、お金払うからさぁ。」

 これから冒険に出掛けるノイラが荷物を覗いて青い顔でラフフィーネに頭を下げている。

「あとで買って送るから、1本あげといて。」

 シャンティアに言われてため息と共にワンドを2本差し出すラフィーネ。

「まったくあなたは準備が足りないんだから。」

 一言小言を付け加えるのも忘れない。そんな2人を見ていて、カーナが安堵のため息を漏らす。

「すっかりここになじんだわねぇ。」

「前に誘ったときはラフィーネが嫌がってたもんねぇ。まああの当時は盗賊団だったし。」

「その面影も今はだいぶ薄れたわよ。ローグは多いけど、パラディンも多いしね。なじみやすかったんだと思う。まずは一安心かな。」
 それはもう2ヶ月近く前のこと、シャンティアが当時所属していたギルドに顔を出そうと出掛けたところ、なんといつの間にか「ギルドは解体されました」と言う張り紙と共にメンバーが何人か姿を消していたのだった。

 少し前から、顔を出すメンバーが減っていたのはわかっていた。時々どこかに出掛けているらしいのも知っていた。でもみんなどこへ行ったのだろうと話しているところに、一人仲間がやってきて、どうやらみんなが、周到に準備をして旅に出たらしいことがわかった。

「それなら、心配はすることないみたいね。」

 話を聞いて駆けつけたラフィーネが少し安心したように言った。

「別の世界に行きたいと思うのは仕方ないよね。でもどうするかなあ・・・・。」

 ギルドとして活動できないなら、ここにいても意味はない。結局カーナ達のギルドに、残った3人で世話になることになった。ほかに残っていた仲間達は、それぞれ自分の道を探すべくストームリーチに散っていった。今度会えたら、またいっしょに冒険に出掛けようねと約束して。

 そして今ではすっかりこちらのギルドになじんだ2人。シャンティアはこちらのギルドでみんなに声をかけてまわり、すぐに仲良くなった。そして大分前からギルドに入っていたランフィアが、やはり彼女達の母の手引きでここに加入したことを突き止めてきたのだ。でも彼女はトーリルから来たわけではないらしい。

「うーん、仲間が増えるのはいいんだけどねぇ・・・。」

 トーリルで顔なじみだった5人とは別に、この地で集めた仲間がもう何人もいるらしい。シシィはその一人だが、先日長老に頼み込んで修行をし直している。そのほかにウィザードのオディール、クレリックのケイリア、そして近々カーネリアンの世界から、ミンもやってくるらしい。

「ま、カーナがみんな背負い込むことないからね。みんなで仲良くやっていきましょうよ。」

 ますます賑やかになる姉妹達の周辺。でも仲間が増えるのはイイコトよね、と、なかなかみんな前向きなようで・・・。
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キアラ

 久々の更新、首をながーくして待ってましたよ。
 姉妹がいっぱい(?)になって、姉妹以外(?)の人も出入りして、さあ、このお話はどうなっていくのでしょう。楽しみにしています。
by キアラ (2007-08-29 09:25) 

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