ドラゴン退治 [日記]
とうとう、リゼルがドラゴンを退治してきた。クンダラクから依頼されるヴォールト・オブ・ナイトの最後の仕事だ。
「してないってば。」
当人に言わせると「たいした役に立ってなかったもの」だそうだ。
魔法使いというものは、それがソーサラーだろうとウィザードだろうと、呪文以外のことはあまり得意でない。カーナのようにローグ稼業もそれなりにこなせているものもいるが、やはりふたつの仕事を掛け持ちいるというのは大変なことだ。レベルアップのたびに、どちらを優先させるかで頭を悩ますことになる。
ソーサラーとして、使える呪文が増えて、それなりに高レベルのクエストでも役に立つようになったリゼルが、未だに苦手なのが「体を使うこと」。
高く飛べるブーツ、素早く動ける指輪、いろんなアイテムを身につけてみても本人曰く
「元のスキルが低いしねぇ」
自分をちゃんとわかっているらしい。
「早い話が、迷子になったり飛ぶところで落っこちたり、パーティーの足を引っ張ってきたわけね」
姉妹の一人がドラゴン退治をしたとどこから聞きつけたのか、シシィまでがやってきてリゼルをからかう。
「あたしの台詞とられちゃった。」
ノイラが大げさに肩をすくめる。
でもみんな、リゼルの話を聞きたくてうずうずしているのは同じだ。
「ドラゴンてどんなの?」
「飛んでた?」
「ばっかね、飛べないドラゴンなんてないって」
「あらおかしな場所にいたって言う話じゃない?そんなのわかんないわよ。」
「飛んでたよ。吹き飛ばされて落ちた人もいたしね。」
「あら、落ちたら終わり?」
「まあ酒場には飛べるけど、蘇生も無理みたい。」
「うひゃあ、厳しい。」
「大丈夫、私達みたいに前に出ても役に立たないクラスは、ほとんどザコの足止めだから。」
「はっきりいうわねぇ」
「自分を知ることは重要でしょ。」
おしゃべりは珍しく、夜遅くまで続いた。人集めの仕事は一通りおえているカーナは、いずれはドラゴン退治に行ってみたいと思っている。でもその反面、今の自分には不相応な仕事だなとも思う。もう少し、せめてもう少し力をつけたらあるいは・・・。その隣で、ひょんなことから3人目の人集めの仕事を手伝うことになったラフィーネも考え込んでいる。いずれはちゃんと仕事をこなして、胸をはっていきたいものだ。
リゼルがレベル11となり、他の姉妹達はみんながレベル9となったけれど、それでもまだまだ自分の力に納得がいかない。のんびり行こうよと言う母の願いはさっぱり届かず。リゼルは砂漠の蛇女退治にもそろそろ行きたいなあと思っているらしいが、さてどうなりますことやら・・・。
「してないってば。」
当人に言わせると「たいした役に立ってなかったもの」だそうだ。
魔法使いというものは、それがソーサラーだろうとウィザードだろうと、呪文以外のことはあまり得意でない。カーナのようにローグ稼業もそれなりにこなせているものもいるが、やはりふたつの仕事を掛け持ちいるというのは大変なことだ。レベルアップのたびに、どちらを優先させるかで頭を悩ますことになる。
ソーサラーとして、使える呪文が増えて、それなりに高レベルのクエストでも役に立つようになったリゼルが、未だに苦手なのが「体を使うこと」。
高く飛べるブーツ、素早く動ける指輪、いろんなアイテムを身につけてみても本人曰く
「元のスキルが低いしねぇ」
自分をちゃんとわかっているらしい。
「早い話が、迷子になったり飛ぶところで落っこちたり、パーティーの足を引っ張ってきたわけね」
姉妹の一人がドラゴン退治をしたとどこから聞きつけたのか、シシィまでがやってきてリゼルをからかう。
「あたしの台詞とられちゃった。」
ノイラが大げさに肩をすくめる。
でもみんな、リゼルの話を聞きたくてうずうずしているのは同じだ。
「ドラゴンてどんなの?」
「飛んでた?」
「ばっかね、飛べないドラゴンなんてないって」
「あらおかしな場所にいたって言う話じゃない?そんなのわかんないわよ。」
「飛んでたよ。吹き飛ばされて落ちた人もいたしね。」
「あら、落ちたら終わり?」
「まあ酒場には飛べるけど、蘇生も無理みたい。」
「うひゃあ、厳しい。」
「大丈夫、私達みたいに前に出ても役に立たないクラスは、ほとんどザコの足止めだから。」
「はっきりいうわねぇ」
「自分を知ることは重要でしょ。」
おしゃべりは珍しく、夜遅くまで続いた。人集めの仕事は一通りおえているカーナは、いずれはドラゴン退治に行ってみたいと思っている。でもその反面、今の自分には不相応な仕事だなとも思う。もう少し、せめてもう少し力をつけたらあるいは・・・。その隣で、ひょんなことから3人目の人集めの仕事を手伝うことになったラフィーネも考え込んでいる。いずれはちゃんと仕事をこなして、胸をはっていきたいものだ。
リゼルがレベル11となり、他の姉妹達はみんながレベル9となったけれど、それでもまだまだ自分の力に納得がいかない。のんびり行こうよと言う母の願いはさっぱり届かず。リゼルは砂漠の蛇女退治にもそろそろ行きたいなあと思っているらしいが、さてどうなりますことやら・・・。
2007-02-13 22:04
nice!(0)
コメント(8)
トラックバック(0)
更新待っていましたーw
ドラゴン退治おめでとうございます。
それで、ドラゴンについてちょっと気になることが...。
彼女(ヴェーラって雌ですよね?)は、なぜ不自由な目にあってもあの場所にいたのでしょうか。欲に目がくらんだわけではないようなことを言っているらしいのですが、まだ行っていない私は知るよしがありません。もし、何かわかっておりましたら、彼女の事情をお教えください。
by キアラ (2007-02-14 00:22)
お、更新されてる^^
ドラゴンレイドお疲れさまでした。
by Le (2007-02-14 00:48)
VoN5-6、おつおつですた。
そしてこっそりリンク…。
by スフィア (2007-02-14 03:12)
スフィアさんリンク感謝〜♪
リンク欄にはらせていただきますねい
キアラさんへ
ヴェーラの事情は、断片的にNPCの台詞として表示されるのですが、今ひとつわからないままでした。なんせ雑魚が集まるまで、バードさんと2人でひたすら入口でスニークしていましたので。
ドラゴン突撃後は焦って間違えて変な呪文唱えたり、ほとんど役に立たないうちにクリアしてしまったしw
いつかご一緒したいですねぇ(^^)
by リゼル (2007-02-15 23:41)
>いつかご一緒したいですねぇ(^^)
キアラはまだレベル8(涙)。
待っててくださいね。
by キアラ (2007-02-19 10:40)
>キアラさん
ご一緒できる日を楽しみにしておりまする(^^)
by リゼル (2007-02-20 22:56)
>ご一緒できる日を楽しみにしておりまする(^^)
ついに、この夢も叶う日が来たかも...。レベル差はあるけど......。
さて、ドラゴンのヴェーラですが、どうもアルゴネッセン(ドラゴン族の住んでいる大陸)からのエージェントかなにかのようで、金庫の中にある資料の中になにやらドラゴン族に関わる預言書の解明に関わるものがあったようで、まだ若くて血気にはやったヴェーラがその任務として突入した模様。預言書の解明はドラゴン族にとっては最優先事項なので、ヴェーラはその身の拘束と引き替えにしても居残りたかったのだろうなぁと思いました。
そうしてみると、ヴェーラもかわいそうなもので、冒険者に殺されるほどのことではないと思ったりして......。
by キアラ (2007-04-09 15:52)
ヴェーラの台詞は断片的に聞いただけですが、なんとなく敵意を特に感じなかったので、今ひとつ乗れないものがあったことは確かでしたねぇ。
ま、彼女を葬らないとこっちがやられるわけなので、割り切りましたが。
世は無常ですな(^^;
by リゼル (2007-04-10 01:00)